リーダーの在り方

〜より良い社会を作るため〜

2011年3月17日

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最近社会を直接的に変えていく事業を行っている会社は少ないように感じる。


どうも、サービス、商品を恵まれ・相対的に裕福な方向けに提供しており、それでは、本当に困っている人を助け、人々が安心し、幸せに過ごせる社会へ構造を変えていくドライバーにはなりづらいと感じる。


また、構造を変えていくには点ではなく面として変えていく必要があるように感じる。

たとえば、医療の分野であればお医者さんに対するサービス、商品を提供しても病院経営は改善しないし、一病院の経営を改善しても地域の医療圏は確立しない。
つまり、個々へのソリューションというより個々を繋げるソリューションにより間接的にグループを、そしてその中の個人を幸せにすることが求められていると思う。


そのためには、高い志を持ったリーダーにより目指すべき方向と現状とのGAPを明確にすると同時に個々人が信じあえるよう環境を整備する必要があると思う。

個々人が信じあえるためにリーダーができることはなんだろうか?

それは、リーダー自身が人と人との違いを認めつつ、人の能力を信じ、任せることだと思う。
そして仮に裏切られたり失敗をしてもリーダーが責任を取り、そしてまた信じることだと思う。


人間は弱いものだし、それがゆえに防衛本能が備わっています。防衛本能は周囲の人間を遮断し、時に攻撃し人と人の信頼関係を壊していきます。
つまり、リーダーの役割とは人々が脅威を感じ、防衛本能を発動し殻に篭ったり、攻撃的にならないようにすることじゃないでしょうか。
それは親の子供に対する愛情に近いものがあると思う。

もしかすると、そのようなリーダーが育っていないのは家庭の中で子供への愛情の示し方がわからないことやそもそも家庭を持っていなかったり子供がいなかったりする少子化、核家族化、子供への虐待などが発生している状況が真のリーダーが存在しないことを裏打ちしているのではないだろうか。

人は社会に出るまでは家庭の中で父親や母親からの影響を大きくうける。

また、そもそも経験していないことはできないといいます。つまり、団塊の世代である親は仕事が忙しく子供へ充分な愛情を注いでこなかったり、家庭や子供がおらず、自分がコントロールできないものをどのように自分の中で処理するか、また自分が守るべきものをどのように守るべきか、人はどのように成長するのか、というようなことが分からない人が多いのではないかと思う。

これは由々しき問題であり、特に40代以上がリーダーとして20-30代の若者に信頼されていないため、その世代が失望し、成長意欲が削がれ、やる気を失っている状況にあり、そのような状況では自分の子供の世代が過ごす社会は一人一人が利己的であり、殺伐とし、安心して過ごせない環境になるのではと心配でなりません。


それを変えていくためにはわれわれ40代に何ができるのだろうか。
面として立ち上がり何か行動に移していくべきではないか。日々自問する今日この頃である。